関係代名詞…基本もわからないし、関係副詞との違いは…?(前編)

中学「これは主格の関係代名詞ですね!こっちは目的格!」
高校「制限用法!非制限用法!What!前置詞+関係代名詞!関係副詞と間違えないで!」
ぼく「うわああああああああああ」

皆さんは、こんな経験ありませんか?中学から習い、高校になるとさらに複雑になる関係代名詞…難しいですよね。今回は、前編後編に分けてそんな関係代名詞を解説していきます。

前編のこの記事では、中学で習う関係代名詞の基礎から解説していきたいと思います!

基礎は大丈夫!という方は、⇒後編の記事からご覧いただければと思います。

⇒後編は、制限用法・非制限用法の違い、関係副詞の見分け方など高校レベルの関係代名詞を解説します。

関係代名詞を基本からおさらいしよう!

関係代名詞は、主格・目的格・所有格の用法がある

関係代名詞は、主に主格・目的格・所有格の3用法があります。

それぞれの用法によって、関係代名詞の単語に変化があり、また先行詞によっても関係代名詞は変わります。

3つの用法と先行詞の見分け方を理解しましょう。

関係代名詞の作り方と主格の関係代名詞とは…?

まずは、関係代名詞の作り方を解説しつつ、主格の関係代名詞を解説

初めに主格とは…関係代名詞「which,who,that,」が主語の役割を担っていること。

これだけでは言葉足らずだと思うので、まずは関係代名詞ではない通常の2文を例にします。

 

例文:I have a friend. He lives in America.

   訳:私には友達がいます。彼は、アメリカに住んでいます。

 

「a friend」という人物を通常2文で説明するところを、関係代名詞は1文で紹介します。この2文を関係代名詞で1文にまとめると、以下のようになります。

 

例文:I have a friend who lives in America.

   訳:私にはアメリカに住んでいる友達がいます。

 

ここで何が起こっているかというと…

「a friend」という人物が先に出てきているので、それと同一人物の「He」の単語を関係代名詞「who」に変化させます。

関係代名詞の「who」から以下の文章を、先行詞の後ろにくっつけていきます。

 

先行詞とは…?

この2文で同じ人物を指す「a friend」「He」のうち先に出てきた方を先行詞と言います。

この例文では、「a friend」が先行詞となっていますね。

よって「a friend」の後ろに「who lives in America.」をくっつけて、文章を完成させます。

関係代名詞では、先行詞ではない単語を「which,who,that」などに置き換えて1つの文章にします。whoから以下の文章は、そのまま変化させずに後ろにくっつけるだけで大丈夫です。

 

なので、I have a friend. He (whoに置き換える) lives in America. という風になります。

        ⇒ I have a friend who lives in America.

 

そしてこの「who」がwho lives in America.という部分の中で、主語の役割を果たしているので、この関係代名詞は主格だと言えます。

主格は、関係代名詞「who」が主語の役割を担っているため省略することができません。

目的格では、関係代名詞が省略できるのでその違いを覚えましょう。

また、「who」は先行詞が人であるときでしか使うことができません。それでは、主格の文構造のまとめです。

 

関係代名詞の主格の文構造のまとめ

  1. 先行詞が何かを把握し、何が関係代名詞に置き換えられているかを見つける。
  2. 関係代名詞は先行詞の後ろにくっついている。
  3. 先行詞が人の場合「who,that」、モノの場合「which,that」を使う。
  4. 主格は、関係代名詞が主語の役割を果たしているため、省略できない。

関係代名詞の目的格とは…?

目的格では、関係代名詞の省略がある!

主格とは違い、目的格のでは関係代名詞「which,whom,that」の省略があります。関係代名詞が省略されていても、目的格であることが読み取れるようにしましょう。

 

例文:This is a CD. I listened to it yesterday.

   訳:これはCDです。私はそれを昨日聴きました。

 

この2つの文章を関係代名詞にすると、以下のようになります。

 

例文:This is a CD which I listened to yesterday.

   訳:これは昨日私が聴いたCDです。

それでは、この文章の文構造を解説していきます。

関係代名詞を理解するポイントとして、まずは先行詞を見つけることです。

先行詞の見つけ方は、2つの文を比較したときに、同じものを指している単語を見つけることです。

この例文で同じものを指している単語を2つの文章から1つずつ見つけてみましょう。

 

例文:This is a CD. I listened to it yesterday.

 

「CD」と「it」ですね。

先行詞は先に出てきている単語なので、「CD」が先行詞ということになります。

This is a CD. I listened to it (whichに置き換える) yesterday.

「it」を関係詞「which」に置き換え、この「which」を先行詞の後ろに持ってきます。

 

This is a CD which I listened to yesterday.

 

listened to の後ろにあった「it」は、すでに「which」に置き換えられて先行詞「CD」の後ろについているので、単語は何も入らずにそのまま「yesterday」が来ています。

これが、関係代名詞の目的格です。

しかし、目的格は関係詞「which」が省略されている場合が多いです。

関係詞が省略されている文が以下の通りです。

 

This is a CD I listened to yesterday.

 

長文問題などでは、関係代名詞「which,whom,that」が省略されている場合がほとんどです。なお、関係代名詞が省略されているからといって、訳が変わるわけでもありません。

目的格で、関係代名詞が省略されていることを瞬時に判断できるまで何度も何度も反復練習しましょう。

それでは、目的格の文構造のまとめです。

 

関係代名詞の目的格の文構造のまとめ

  1. 先行詞が何かを把握し、何が関係代名詞に置き換えられているかを見つける。
  2. 関係代名詞は先行詞の後ろにくっついている。
  3. 先行詞が人の場合「whom(who),that」、モノの場合「which,that」を使う。
  4. 目的格は、関係代名詞が省略されている場合が多い。

 

関係代名詞の所有格とは…?

所有格では、関係代名詞「whose」を使っていく!

 

所有格では、関係代名詞「whose」を使います。

先行詞が人・モノに関係なく「whose」を使うことも所有格の特徴と言えるでしょう。

「whose」は「誰の~?」という意味なので、所有の意味を表すことがなんとなくわかりますよね!

それでは所有格の関係代名詞について解説していきます!

 

例文:The girl is walking over there. Her hair is brown.

   訳:少女が向こうを歩いています。彼女の髪は茶色いです。

 

 

まずは関係代名詞の基本、先行詞を見つけていきます。

先行詞は2つの文で同じものを指している単語から見つけますよね。

2つの文で同一人物を指しているのは、「The girl」と「Her」です!

そして先行詞は、そのうちの先に出てきた単語なので、先行詞は「The girl」となります。

今までの関係代名詞と違うところは、「her」彼女の~という所有の意味が使われているところです!

所有の意味が使われている場合、関係代名詞も所有格の用法を用いることになり、「whose」を使っていきます。

 

The girl(先行詞) is walking over there. Her(whoseに置き換える) hair is brown.

 

※「whose」に置き換えた後の「hair is brown.」もそのままセットで、先行詞の後ろにくっつけていきます。

 

すると…

 

例文:The girl whose hair is brown is walking over there.

   訳:髪の茶色い少女が向こうを歩いています。

 

上記のようになるわけです。

次に、先行詞がモノの場合の例文を交えて解説しましょう。

 

例文:This house is beautiful. Its roof is blue.

   訳:この家は美しいです。その家の屋根は青いです。

 

さて、例によって先行詞を見つけ、何を関係代名詞に置き換えるかを考えましょう。

2つの文を比較したとき、同じモノを指す単語はそれぞれ「This house」と「Its」ですね。

つまり、先に出てきた「This house」が先行詞となり、「Its」を関係代名詞に置き換えます。

 

This house(先行詞) is beautiful. Its(whoseに置き換える)roof is blue.

 

また、「Its」はそれの~という所有の意味があるので、ここでの関係代名詞は「whose」を使いましょう。

所有格の関係代名詞は、先行詞が人・モノに関係なく「whose」であるということも念頭に置いておいて下さい。

さて、ここまで来たら、「whose」に置き換えた関係代名詞から以下の文をどこの後ろにくっつければよいでしょうか?

 

答えはもちろん、先行詞の後ろですよね!

つまり、以下のようになります!

 

例文:This house whose roof is blue is beautiful.

   訳:屋根が青いこの家は、美しいです。

 

訳し方のポイントは、関係代名詞のかたまりから訳し、先行詞を訳して残りの部分を訳すという意識でやってみて下さい。それでは、所有格の文構造のまとめに移ります。

 

関係代名詞の所有格の文構造のまとめ

  1. 先行詞が何かを把握し、何が関係代名詞に置き換えられているかを見つける。
  2. 関係代名詞は先行詞の後ろにくっついている。
  3. 置き換える単語が所有の意味を持つ場合、所有格の用法を用いる。
  4. 使う関係代名詞は、先行詞が人・モノ関係なく原則「whose」

 

関係代名詞は、用法と先行詞の種類によって変わる

関係代名詞の使い分けができるようにしよう!

関係代名詞は、その用法や先行詞によって使える単語が変わります。例えば主格の場合、先行詞が人であるならば関係代名詞は「who」か「that」をとりますよね。「which」をとることはできません。このように、関係代名詞はその用法と先行詞が人かモノによって変化します。以下に、表をまとめましたので、使い方を覚えましょう。

関係代名詞は主格・目的格・所有格の用法と先行詞によって、使える関係代名詞が変化します。

先行詞\格 主格 所有格 目的格
who whose whom(who)
モノ・動物 which whose,of which which
人・モノ・動物 that × that
  • 「that」は先行詞が「人・モノ・動物」全てに使えます。なお、所有格では「that」は使えません。
  • 所有格の関係代名詞は原則として「whose」が使われますが、稀に「of which」が用いられます。
  • 目的格において、「who」は口語で使われることが多い。正式な書き方(本や論文)だと「whom」が使われる場合が多いです。

まとめ

関係代名詞はこんなものではない

ここまで関係代名詞の用法を解説してきましたが、前編で解説した内容は中学校で習うレベルであって大学受験レベルではありません。

文法問題ではこの記事で解説したレベルの問題はほとんど出てこず、長文問題では目的格の省略が当たり前に出てきて、それを理解できていなければ厳しい戦いになるでしょう。

しかし、この基礎的な内容を理解していないと、後編で扱う制限用法・非制限用法、関係副詞、新たな関係代名詞「what」を理解することは当然できません。

前編の内容が理解できていない人は、焦らず基礎をしっかり理解してから後編の内容に取り組むようにして下さい。

それでは、この記事で紹介したことのまとめです。

 

関係代名詞の基本的なまとめ

  1. 先行詞が何かを把握し、何が関係代名詞に置き換えられているかを見つける。
  2. 関係代名詞は先行詞の後ろにくっついている。
  3. 主格は、関係代名詞が主語の役割を果たしているため、省略できない。
  4. 目的格は、関係代名詞が省略されている場合が多い。
  5. 置き換える単語が所有の意味を持つ場合、所有格の用法を用いる。
  6. 所有格の関係代名詞は、先行詞が人・モノ関係なく原則「whose」
  7. 関係代名詞は主格・目的格・所有格の用法と先行詞によって、使える関係代名詞が変化。

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