thatの役割と言われてもパッと思いつかない…時制や主語の省略ができるとは?

that節と聞いて、すぐに役割を挙げることは中々難しいのではないでしょうか…。熟語として使われているからという形のみで意味はないと思うかもしれませんが、重要な役割をしているのです。この記事では、そんなthat節について意味や、that節の働きなどを説明していきます。

that節がどのようなものなのか、はっきりしていない方はここでしっかり理解していきましょう。

「あれ、あの」以外のthatの使い方とは…

「あれ、あの」として訳される代名詞としてのthatの役割は、会話の中で一度出てきた言葉を指したり、あえて名前を出さなくても相手と自分が分かっているものなどに使ったりすることです。これは、一般的によく知られています。さらに遠くにあるものや自分の手の届かない範囲にあるものを指すときに使われます。

このような代名詞としての役割以外にどのような働きがあるのか、確認していきましょう。

形容詞としてのthat

thatは、名詞を修飾する役割をする形容詞としての働きもあります。

例文を見てみましょう。

例文:That book is hers.

訳:あの本は、彼女のものです。

このように名詞の前において、自分から離れた位置にある人やものを指して、名詞を修飾することもできます。

接続詞としてのthat

まずthat節には、従属接続詞(従位接続詞)と呼ばれる働きがあります。

接続詞には、等位接続詞従属接続詞の2つがある。

andのように同じ句と句のように同等のものを接続することができる接続詞は、等位接続詞と呼ばれ、それ以外は従属接続詞となります。

等位接続詞に対して、今回のthat節が表す従属接続詞とは、節と節をつなげることができます。そもそも節とは、【主語+動詞】のように一つの文のことを言い、名詞句や副詞句などの様々な種類があります。

★節とは、主語+動詞+補語/目的語の形で表される完全文で構成される文のこと

普通一つの英文には、主語、動詞は一つしか存在することができないが、thatを使うことによって、【主語+動詞】の文を2つ存在させることができます。

例文を見てみましょう。

例文:I know that his sister wants to have a cat.

訳:私は、彼の妹が猫を欲しがっているのを知っている。

これは、2つの文「I know his sister.(主節)」と「 His sister wants to have a cat.(従属節)」がthatによって1つの文に接続されています。

このようにthatで節を作ることによって、1つの英文に動詞が2つ入り、主語も2つ入ることになります。

※接続詞を使って2つの英文をつなげる場合:that節(従属節)の文は必ず完全文

関係代名詞としてのthat

関係代名詞とは、直前に出てきた人や物について付け足して説明するための言葉となります。

特に関係代名詞としてのthatは、人や物、動物に対して使うことができます。

関係代名詞としてのthatには、4パターンの使い方があります。確認していきましょう!

①人(物、動物)+that + 動詞の形

この形は、thatの後に続く動詞がthat前の人(物、動物)と《主語 + 動詞》の関係になります。

例文で見てみましょう。

例文:She has a sister that lives in Japan.

訳:彼女には、日本に住んでいる姉がいる。

「彼女に姉がいる」という情報を言った後に、その姉についての説明をthatを補うことによって表しています。

さらにこの例文では、”sister”と”lives”が《主語 + 動詞》の関係になっています。

②人(物、動物)+that + 後ろの動詞の対象となる人(物、動物)+ 動詞の形

これは誰かに人(物、動物)を紹介したあとで、さらに「別の人がその人(物、動物)に~している」という補足をするために使う形になります。

例文で見てみましょう。

例文:That boy is our idol that everyone loves.

訳:あの少年は、みんなが好きなアイドルです。

“idol”の後にthatを付けることによって、その”idol”の説明を表し、”everyone loves”との《主語 + 動詞》の関係になるように示されています。

③the 名詞 + that + 動詞の形

“the 名詞”で表された限定の名詞とthat後の動詞が《主語 + 動詞》の関係を表しています。

例文で見てみましょう。

例文:Ken was the only student that had lived in London.

訳:ケンは、ロンドンに住んだことがある唯一の生徒だった。

“the only”という具体的に限定する表現が使われているため”that”しか使うことができません。

④the 名詞 + that + 名詞 + 動詞の形

that後の「名詞 + 動詞」の部分が《主語 + 動詞》の関係になっていて、”the 名詞”の部分でその動詞の対象となっている人(物、動物)を表しています。

例文で見てみましょう。

例文:This is the most different novel that I have ever read.

訳:これは、今までで読んだ中で一番難しい小説です。

このように③の場合と同じように”the most”で限定されているため、thatしか使うことができません。

④の場合、次のように”that”を省略することもできます。

This is the most different novel I have ever read.

that節の中での時制の一致って、なんだ!?

時制の一致

that節では、時制の一致が間接話法(I say that I am quite busy on a new project.のような引用符を使わない形)の時に起こりやすく、2つの意味に取れるような英文になる可能性も高くなります。だから、理解が難しく、話し手にしか分からないような文になってしまうと伝わらないので正しく時制の一致を行なって表現していきましょう。

まずは例文を見てみましょう。

例文:I know that he is a student.

訳:私は彼が学生だと知っている。(現在形)

過去形にすると、

例文:I knew that he was a student.(悪い例:I knew that he is a student.)

訳:私は彼が学生だと知っていた。(過去形)

となり、主節の動詞だけを過去形にすれば良いと思いがちですが、正しくは主節の動詞が過去形になったら、that節の中の動詞も同時に過去形に変化させなければなりません。(主節と従属節の動詞ともに現在形の場合)

これを時制の一致と言います。

主節の動詞の形を変化させた分だけ、従属節の動詞の形も同じだけ変化させる!

※主節と従属節の動詞の形が必ず同じとは限らない。

例えば…

I know that she was a scientist.(私は彼女が科学者だったと知っている。)

上記のように主節と従属節の動詞の時制が違うこともあります。

もしこの文章を過去形にする場合は、

I knew that she has been a scientist.(私は彼女が科学者だったと知っていた。)

となります。主節の動詞の時制が1つずれたら、従属節の動詞の時制も1つずらさなければなりません。

thatを省略することができる!

thatの省略

2つの英文の接着剤として働いている接続詞(that)は、省略することができます。

例文:I think that he likes a dog.(私は彼が犬を好きだと思う。)

省略バージョン:I think he likes a dog.

例文:I believe that ghosts exist.(私はお化けが存在すると信じています。)

省略バージョン:I believe ghosts exist.

このようにthatを書かなくても良いのです。

thatの省略の形を取れる場合とは、感情や思っていることを表す動詞be動詞+形容詞の形のときです。

よって、

必ずthat節は、感情や考えていることの動詞(be動詞)やbe動詞+形容詞の後ろに続く!

ちなみにthat使った場合は、省略したときと比べてより丁寧でかしこまった意味を示します。

that節をとる動詞

・admit(認める)・agree(同意する)・believe(信じる)・claim(主張する)・decide(決める)・explain(説明する)・think(思う)・feel(感じる)・forget(忘れる)・guess(推測する)・hope(希望する)・indicate(示す)・know(知っている)・realize(認識する)・remember(思い出す)・say(言う)・suggest(示す)・understand(理解する)など…

助動詞が従属節に含まれている場合

もし文に助動詞が使われている場合は、助動詞を変化させることが優先となります。

例文で見てみましょう。

例文:I am afraid that he will miss the train.(現在形)

訳:私は彼が電車を逃すのではないかと心配している。

この例文を過去形にしてみると…

例文:I was afraid that he would miss the train.(過去形)

訳:私は彼が電車を逃すのではないかと心配していた。

※従属節に助動詞がある時は、助動詞の形を変化させる!

that節が英文の主語になることとは?

名詞節のthat

名詞節を表すthatは、「~ということ」という意味を示し、このthat節中に主語、補語、目的語を含みます。例文で見てみましょう。

例文:That Ken play soccer is very precious.

訳:ケンがサッカーすることは、とても貴重だ。

このように文頭に名詞節のthatがくることがダメなわけではないが、この文頭のthat節が長くなることは好まれません。よって、仮の”it”を使って、文章を次のように書き換える必要があります。

It is very precious that Ken play soccer.

このように文の最後にthat節を置くほうがスッキリして、好まれます。

※be動詞+形容詞の直後にthat節が続く可能性もある!

同格のthat

同格のthatとは、名詞+that~という形で使われ、直前の名詞の具体的な内容説明がthat節によって表わされます。この同格のthatを導くことができる名詞は、fact、news、ideaなどに限られています。

例文:I hear the news that she is coming to Japan today.

訳:私は彼女が今日日本にくるという知らせを聞いている。

次の例文と見比べてみましょう。

例文:I know about the news that she is telling to them.

訳:私は、彼女が彼らに話している知らせを知っている。

この場合

上の例文は、that以下が完全な文となってます。よって、thatは接続詞として使われ、このthat節は名詞節になっています。

この名詞+接続詞のthatは、同格を表します。

これに対して

下の例文は、that以下が不完全な文となってます。よって、thatは関係代名詞として使われ、このthat節は形容詞節となっています。

that以下が完全文だったら、接続詞としてのthat!

that以下が不完全文だったら、関係代名詞としてのthat!

まとめ

ここまでthatの用法について説明してきました。

代名詞、接続詞、名詞、関係代名詞としてのthatをそれぞれ見分けることができるようにし復習して、身につけていきましょう。

形容詞としてのthatは、自分から離れたところにあるものを指すときに用いる。

接続詞としてのthatは、2つの英文をつなげる働きがある。

関係代名詞としてのthatは、直前に出てきた人、物について付け足しをするときに用いる。

that節の時制の一致は、主節の動詞の形を変化させた文だけ、従属節の動詞も変化させる!

感情を表す動詞やbe動詞+形容詞の形の時は、thatを省略できる。

名詞+接続詞のthatは、同格である。

いかがでしたか?この記事が少しでも役に立てたら幸いです。

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